すまいるCubic! - 水平線まで何マイル?アフター&アナザーストーリーズ

発売日:2009/4/24


システム

セーブ数は100個。

環境設定に関しては本編の方と同じなので特筆することは無し。

ワイド画面がデフォで、ゲーム中にアンサイクロペディアヘのリンクが貼ってあったりするところも相変わらずですね。

 

ちょっと感動したのはキャラがときどき瞬きをするところですかね。

いまいちどのタイミングで瞬きしてくれるのかは分からないのですが、

読み進めているとたまーにパチッっとやってくれて、おぉっ!みたいな感じに。

もしかしたら他にもそういう細かいところはあるのかもしれないので、

結構システムは凝っているんじゃないかなぁと。

 

ちなみにアペンドでプレイすると千鳥水面が最初から居て、

物語中ですまいるCubic!のほうに分岐するようになるらしいのですが、

最初からやり直すのはちと大変だったので、自分はそっちは未プレイです、あしからず。



音楽

新規に増えたのは27曲。うち2曲がボーカル曲。

本編であった曲と似たような曲なんかもありますが、大抵は新しい曲。

のはずなのですが、この曲本編から無かったけ?と思うぐらいどれも馴染んでいたり。

実際確かめてみると新曲なんですけどね。

まぁそのぐらい雰囲気にあっているということで。

 

お気に入りとしては、「Breez in Blue」が空を駆けるという身軽なイメージに合ってて好きでした。

逆に「精神論」のような教官のテーマ(?)っぽい曲が無かったのは個人的にちと残念でしたが。



シナリオ

あらすじ…というか今回は作品紹介のようなもの。

IFとしてのアナザーシナリオありの、本編その後のアフターシナリオありと。

さらに今回は新キャラ千鳥水面のストーリに加え上村実のストーリーまで追加。

そんなこんなで「忘れないあの夏をもう一度」!!

 

ということで、タイトルのとおりアフター&アナザーストーリーのFDです。

総括的なことは総評の方に書くとして、ここでは各シナリオの感想。

 

まずは朋夏。

これですよ、こういう話が欲しかったのですよ。

本編の方で無かった恋人としてイチャイチャというのを全面に押し出してくれてて、

方向性としては足りなかった部分を補ってくれた期待通りのシナリオ。

ただ、他の人に比べてやや短めだったような気はしますけども。

しかし最後は見事にやられましたね。

さすがにああいう展開は予想していなかったのでただただ呆然。

いやはや、あれは見事でした。

 

 

次、マーリャ。

これはアフターでありつつアナザーシナリオでもあるという感じなのかな。

話はこれまた予想通りというか、ある種期待通りというか。

こういう本編で見れなかったマーリャも新鮮でなかなかいいですね。

でも、俺はマーリャにそこまで強い思い入れは無いからいいんですけども、

好きな人にとってはやや物足りない…かも?

わりかしあっさりというか淡々としていたように感じましたのでね。

 

 

そして湖景は何でしょうかこのニヤニヤシナリオ。

可愛かったことばっかり印象に残りすぎてて他が早くもフェードアウトしてますけども、

湖景は本編では特に最後が駆け足で物足りなさがあったのですが、

そういう意味でこれはアフターストーリーとしてはしっかりと仕事をはたしてくれた感じです。

 

 

陽向も陽向でこの素直じゃない感じがすごく素敵です。

これは完全にアナザーなお話ですが、こういう宇宙科学研究会も悪くないんじゃないかな。

出来ればこの話の続きとしての水平線まで何マイルを見てみたい気もしますね。

あと、湖景ちゃんのおにいちゃん攻撃にやられた同志はきっと数多く存在するはず。

 

 

沙夜子ルートは時系列は合宿のときでアナザーストーリーとということになりますが、

正直本シナリオよりも好みかもしれないですね。

本編の方で起こるトラブルの部分をを回避していった場合の話という感じで、

本編のEDがグッドエンドなら、こちらはトゥルーと言えばいいのかな。

シナリオの長さも他の4人よりも長く、内容も結構充実していたので非常に満足です。

とりあえず朝のいたずらのときの会長が可愛すぎてもう…。

 

 

そんでもって上村ルート。

「男同士のカップリングが苦手な方は〜」という注意書きには忠実に従うべきだと思います。

陽向&湖景のお風呂CGがあるので、それだけ回収したら撤収した方が身の為じゃないかなぁ…と。

一応全年齢のシナリオですしアレなCGも無いのですが、BLが苦手だと多分嫌悪を覚えます。

ネタとしてはこういうのもありなんでしょうけども…。

とりあえず言わせてください、誰得?

 

 

最後に水面ルート。

ついにヒロインへと昇格した彼女ですが、結構キャラが立っているのでそこをどう受け取るかによって

キャラに対する評価は二分しそう。

それはそうとしても、話の方は時系列が校内予選から大会後までなので、

本編を別視点から見ている気分でなかなかおもしろいです。

何気ない言動なんかも本編で一度見てるからこそ気付くことがあったりしますし。

そういえば、なぜ水面だけ妙にHシーンがマニアックだったのでしょうか?(苦笑

 

 

とまぁそんな感じかな。

気になったのはHシーンの数がやたらにバラバラなことですかね。

朋夏は7つもあるのに対し、マーリャは3つとはいかに…?

朋夏が短かったのは多分そのせいなんですよね。

やたらにHシーンはばっかりあって、その他の部分が削られちゃっている気がします。



総評 41⁄50

プレイ時間はそれぞれ1時間〜2時間半といったところで、計10〜12時間ほど。

 

本編の方がみんなで協力して一つのことを成し遂げるという感じがメインだったように感じられたのに対し、

すまいるCubic!では恋人としての話がメインだったように感じますね。

所謂ギャルゲーっぽくなったといえばいいんでしょうかね。

確かに本編ではもう少しイチャイチャするようなものがあればなぁと思っていたので、

その部分を見事に補完してくれたんじゃないかなぁという気がします。

特に、沙夜子ルートはギャルゲー的な部分を入れつつ、本編のアナザーシナリオとしての部分もしっかりとしていて、

個人的には結構満足のいくシナリオでした。

 

ただ、ちょっと短いかなぁと思ってしまうシナリオも少しあったりもしますね。

朋夏、湖景、陽向、マーリャ、沙夜子はともかくとしても、水面は新キャラということなので、

せめてこのキャラだけはFDとしてというよりも、本シナリオのような感じにしてくれても良かったかなと思います。

あとそれに伴い考えてしまうのが、値段と内容量の釣り合いですか。

11時間程度で8千円はやはりちと高いと思ってしまうのですが、どうでしょう。

Cubic単体だけでなく、アペンド版でも遊ぶのだとすれば妥当なのかもしれませんが…。

 

まぁでも、水平線まで何マイル?の世界観はそのまま残っているので、

内容のほうは本編の方が楽しめた人ならば、こちらもそのまま楽しめるのではないかとは思います。


最後に一言:湖景「おにいちゃん」 は反則だと思うのですよ。


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