セーブ数は8×9で72個+オートが8個。
環境設定は基本的なものからキャラクター別音声や演出速度などそこそこ細かいところまで設定可。
あと修正パッチがいくつか出ていますね。
自分に関しては当てないで進めて進行不能になったとかはありませんけども、
一応当てておいた方が無難かもしれません。
>全部で36曲。
音楽これで無料なのかとちょっと驚いた部分でもあります。
結構お気に入りな曲とかもあって、サントラ出たら欲しいなぁとか思ったりも。
一番のお気に入りはOPのセ・キララ。
あらすじ
奏心学園に入学し一人暮らしを始めた上条咲。
亜矢、優、真奈、泉、望美たちと出会いが彼の学園生活を波乱に満ちたものに変えていく。
そんな上条咲と少女達との赤裸々な物語が今始まる――。
というわけで、「一応」学園青春ものであるわけですが、一言で言い表すのはちょっと難しいかも。
まとめては総評で書くとして、ここではとりあえずキャラ別に一言ずつ。
亜矢
これは素直に面白かったです。
ヒロインもツンデレでありながら主人公もツンデレでしたというね。
ちゃんと学園青春していますし、全編をとおして不安要素も無く。
王道ものといってしまえばそれまでではありますが、素直に楽しめるという意味では良シナリオだったのではないかと。
マナ
亜矢とは打って変わり若干シリアスめなシナリオ。
中盤で若干鬱気味になります。
最後は綺麗に終わってるんだけどもやや引っかかるところもあったり。
確かに円満に終わってるのはいいんですけども、飛ばしすぎかなぁという部分もあって、
後半の部分をもう少し描いてくれると良かったかなと思います。
泉姉ちゃん
来ましたよ、超展開。
泉ルートを最初に持ってきた人を除けばまずほとんどの人が、
「se・きららってこんな話だったけ?」
と思うであろうシナリオ。
いきなりファンタジーやSF要素が出てくるとはおもわなんだ。
そして、えっそこで?というタイミングでのエンディング突入。
エロ要員であり、抜きゲーとしてみる分にはありだと思うけども、シナリオゲーとして見るとちょっと残念。
優
純粋すぎるというか思春期全開というか、ともかくなんとももどかしいシナリオです。
ひたすらに主人公のへたれっぷりと優のやさしさを堪能できるお話。
個人的には嫌いじゃないけども、これに関しては賛否両論は分かれると思います。
バッドエンドはバッドというよりもギャグ。
予想の斜め上を行くバッドっぷりに噴きましたわ。
望美
これもどっちかというと学園青春もの?、と?が付くようなシナリオ。
独特の空気を持つキャラでハマると結構面白かったり。
またファンタジー要素が絡んできますが、今回は泉とは違いトゥルーへの伏線となってます。
このシナリオだけだと若干の説明不足感を感じますが、それに関してはトゥルーで説明されるのでご安心を。
あと最後の終わり方には噴いた。
リ・se・きらら
全員のクリア後に出現し、物語の〆であり種明かしであるこのシナリオですが、
正直、あースッキリしたとなるかというと・・・・・・。
確かに壮大などんでん返しであることには間違いなく、なんだと・・・!?となることはなるのですが、
終わり方がもやもや感みたいのを残してしまっているんですよねぇ。
前半のつかみとしては面白かったのです。
得体の知れない恐怖と何が起こるんだろうというワクワク感がありましたし。
で、種明かしを経て最後に行くわけですが、その最後がねぇ。
伏線回収したってのに、どうしてあんな中途半場に新しく展開させたまま終わってしまったのか。
つかこれならいっそ望美ルートをそのまま隠しにして、望美を主体としてこの種明かしをしてくれても良かったんじゃないかと。
プレイ時間は10〜12時間程度。
シナリオについては個別に見れば結構面白いのもあるんだけど、全体としてみるとやっぱり微妙という評価になってしまうかも。
なんていうか上で見るように方向性がバラバラなんですよ。
王道だったり、ファンタジーだったり、エロだったり。
まぁ個々の方向性はバラバラでも、種明かしであるリ・se・きららでまとめてくれればよかったのですが、
種明かしへのまともな伏線が望美ルートぐらいでしかなかったので、やはりバラバラ感は否めない。
そういう意味でいっそ望美ルートごと隠しにして〜とか思ったわけです。
最初から軸や方向性を定めてそれに沿って作られていればもっといい作品になったとは思うんですけどねぇ。
とはいえ一応無料以上の価値はあるんじゃないかなと。
確かに当初の予定通りフルプライスで出されたら叩かれまくることは確実ではありましょうが、
亜矢ルートをやった時点でこれで無料とは素敵過ぎると思いましたし、
俺なら値をつけるなら2480円、一番高くて3980円ぐらいかねぇ。
とりあえず結構な話題になった作品ではありますし、
とにかく手にとって貰うっていう目的は達成されたんじゃないかと。
最後に一言:いろんな意味で亜矢に救われてる作品だと思うんだ。