セーブスロットはデフォルトで12×10の120個。クイックセーブあり。
デフォルトでということで、1ページずつ追加することでも出来ます。
デフォルトで数的には充分といえば充分なのですが、まぁ専用のシステムボイスがあるのでそれ聞くため用・・・?
環境設定はテキスト、音量、キャラ別ボイスのオン/オフ、演出の速度等々。
基本的には言うことなしです。
ただ、CG鑑賞モードの一部の大きなCGについて、スクロールだけではなく一画面で収まるような表示もできると嬉しいかなぁとか思いました。
ボーカル3曲をあわせて、計41曲。
エンディングのsnow flake* -Breaker.ver-は男性ボーカルということで、エロゲにしては珍しいのではないでしょうか。
とはいえ、個人的にはこのBreaker.verは結構お気に入りだったり。
OPの方は聞いた時にピンと来なかったのですが、Breakerの方は聞いた瞬間に気に入ってしまいました。
後者には「さぁ、あなた様」がないのがやや残念ではありますが。
あらすじ
6月中旬、すっかり真夏日よりになった炎天下の中。
トンネルをもぐれば、そこは雪景色だった。
一年中、雪が振り続けるという奇怪な現象に見舞われ続けている観光地・青女町。
そこには雪女伝説が今も根強く語りづがれている日本一不思議な街だった。
温泉街やスキー場、ビーチなどもありさまざまなレジャーが楽しめる街として有名であり、また古くからの街並みや自然の多さからも人気スポットとして楽しめる場所。
そんな町にある『青女学園』に、主人公である銀髪の青年・風祭夕也は転校してくる。
親戚が経営しているペンション『スノーフレーク』にすむことになった夕也は、
これから不思議な出来事に会うことになる少女たちと出会うのだった。
幼いころは明るかったのに、今はすっかりクールな印象になった従姉妹の妹の風祭愛奈。
幼い子ころは男勝りだったのに、今はすっかり落ち着いた美人になった従姉妹の姉の風祭衣。
生真面目で融通の聞かない、夕也を何故か目の敵にする秋ヶ瀬希美。
そして、夕方の学園でしか出会えない不思議な透明感のある少女、神城優樹菜。
彼女たちが抱える不思議な『秘密』とはなんなのか。そして、夕也はそれらをどう解決していくのか?
雪が降る真夏。
彼と彼女たちの『雪物語』が始まった。
以上、OHPより
というわけで、雪なのに夏、ゆえに雪女の水着姿が見れるという珍しい(?)この作品、
話の流れとしては章の選択形式で進んでいきます。
プロローグの後に書くキャラのゲンジツ編、ゲンソウ編をクリア後、シンソウ編が解禁。
シンソウ編のあとそれぞれのアフター編が解禁という流れ。
話としては古くから伝わる伝説、呪いの正体。そしてそれを解放していくという形ですね。
一応パラレルワールド的な要素も絡んで入るものの、あまり世界ごとの繋がりという点は重視されていないので、
普通の学園ものファンタジーとして見るべきでしょうかね。
話自体はテンポよく楽しませてもらいました。
ちょこちょこといろんなキャラが絡んできてくれたり、
あとはヒロインに巨乳が多めなのでそれ関係のエロ混じりのギャグ等で、進めるのは結構楽しかったです。
展開は途中から派生と言うよりも最初からキャラごとのシナリオを選ぶので良くも悪くも独立してます。
良い点としてはそれぞれのシナリオがかぶらないので、何度も展開を読まされたり既読スキップを使ったりといったことがなかったこと。
全てがオリジナルということでストレスが無くプレイできました。
ただその反面、そのキャラのルートの内容はある程度独立しているために、あっち行ったりこっち行ったりという感じがしてしまうところ。
愛奈ルートから始めたとして、次に愛奈のアフター編をやるのは衣、希美、シンソウ編とクリアしてからなので、
随分とひさびさな感じがしてしまったりだとか。
個人的には同じ所を何回も読まされたりしなかったのはすごく良かったので、良い点のほうが優っていると思いますが。
あと主人公の性格なのか思いついたらすぐに行動するので、
ヒロインと結ばれるまでのイチャイチャみたいなものは少なめです。
その辺は主にアフター編で楽しむようになっているようですね。
そのぶん話があまり本筋からブレずに進んでいくという点は良かったと思います。
まぁ、もっともアフター編もそんなに長い章じゃないのでFD的なものに期待するしか。
自分としてはシナリオのお気に入りとしては希美≧優樹菜ですかね。
この二人は悲恋を乗り越えて幸せになったという感じが出てて良かったんですよね。
希美はゲンソウ編の終わり方、アフター編への繋がり方も含めてすごく気に入りました。
もちろんキャラとしては春野姉妹も含めてみんな好きです。
その意味で、予約特典として付いてくる春野姉妹ルートが入ったディスクを入手できなかったことをとても後悔してます、ええ・・・。
そういやあと、バッドエンドになった際の解説(ショートコント?)が面白くて好きでした。
バッドエンドに行くのは少なからず辛いものですが、ああいう解説と言うなの和ませとおまけ画像をくれるおかげで、
バッドエンド自体を楽しみにしてしまうという流れはなかなか面白いですね。
この試みは是非続けていって欲しいなぁと思います。
さくらの弄られ具合が特に素敵でした。ネタ的にかなりアウトに近いものもありましたが(笑
プレイ時間は11〜13時間程度。
プロローグ、ゲンジツ編、ゲンソウ編、シンソウ編はそれぞれ1時間半弱、アフター辺がそれぞれ40分弱ぐらいでしょうか。
話の展開のさせ方としては面白いな思いましたが、内容自体は割りと王道というか先が読める安心して楽しめる物語。
悲劇を乗り越えてハッピーエンドに向かうというようなお話です。
昔話や童話を絡めたファンタジーが好きな人にお勧めですかね。
ただ、攻略順に規制がかかっていないのがやや不思議で、希美から始めちゃったりするといきなり核心部近づいてしまう気が。
愛奈 or 衣→希美→シンソウ編→アフターという流れが理想かなぁなんて思いますが。
個人的な嗜好としては、せっかく平行世界云々の流れがあったので、その辺に干渉したりとかでワクワクさせてくれると更に良かったかなぁと思います。
しかしまぁ、安定して楽しめるいい作品だったとは思います。
最後に一言:果たしてパパさんの露天風呂イベントCGは必要だったのか・・・?