LOST CHILD

発売日:2006/3/24


システム

セーブ数は50

環境設定はウィンドウ、音量、テキスト、戦闘難易度の選択。

可も無く不可もなくってところですかね。

そういえば修正パッチが出ているようなので、

なるべく当てておいた方がいいと思います。

あれ当てないとオートモードを使うと話してる最中に次のテキスト行っちゃったりだとか、

バックログで音声再生不可など他にもいろいろと大変みたいなので。


そして、このゲームのシステムの目玉商品というべき(?)戦闘について。

アクションパネルを駆使して戦うシステムはそこそこには面白かったです。

ただ、だんだん・・・まぁそれは後で軽く触れますか。

まぁ、あと絵がもうちょっと綺麗ならさらに良かったと思います。


とりあえず、最初の戦闘でチュートリアル無しにいきなり入られたのはちと戸惑いましたね。

や、説明書とか読んでもいろいろと書いてあって難しそうだから、

実践で慣れればいいかとか思ってたので…

なので、そうならないためにも一応確認しておくべきじゃないかと。


あとは「今まで以上にパワフルかつ個性的なサウンド!!」とか書いておきながら

サウンドモードが無いのは仕様ですかそうですか。

バトルモードよりもサウンドモードが欲しかったです…orz



音楽

えー、上でも述べたとおりサウンドモードが存在しないので

正確な曲数はちょっと分からないんですが、

少なくともインフィニア(サントラ)のところの説明によると

70曲以上あるらしいですね。

お気に入りはOPの「魂の慟哭」。

この曲大好きです。

あと曲名は分かりませんがピアノ曲でかなりお気に入りなのがありました。


確かに音楽に力を入れてるというだけあって悪くは無かったと思います。

#まぁエロゲの音楽としては、ちょっと雰囲気の違う感じですが。


それだけにサウンドモードが無いっていうのは…

サントラ買えってことですかそうですか。



シナリオ

ルートは一本道で、たとえどんなに由良を攻略したくてもそれは適いません(ぁ

話はシリアス気味で、ギャグとかはほとんど無かったかな。

でも、俺的には飽きさせるような文章ではなく、普通に呼んでいくことが出来ました。

ただ、パッチ当てて誤字修正後も誤字があるのはご愛嬌ですか。


で、シナリオのほうですが、とりあえず序盤が長いですよね。

もう保健室の先生の絡みとかどうでもいいから、早く展開を進めてくださいと。

その後の展開に深く関わってくる伏線が張ってあるなら何も問題ないのですが、

実はそうでもないっていうあたりでもうね。


しかし、その分中盤あたりが結構面白かったです。

やっと物語が動き出してきたなぁという感じで、この先どうなるんだろうって期待感がありましたね。

ただね、雑魚との戦闘がやたらに多いんですよ。

物語に関わってくるような戦闘ならあっても良いんですが、

本当にどうでもいい、ただプレイヤーを戦闘に慣れさせるためだけにしかならないような戦闘ばかりなのには少し飽きてしまったり。

ケルベルスの戦闘だけならともかく、他のキャラのまで動かすために結構な回数をやらさせるんですよ。

一回だとコンボが全部見れないだろうとかいう配慮なのかもしれませんが、

なら何のためにバトルモードがあるのかが分かりません。

そこらへんがだらけさせる原因になったかなぁと。

物語自体はだんだん面白そうな展開に向かって行たんですけどねぇ。


そして終盤。

これまた無駄な戦闘が(ry

雑魚4連戦、1戦交えて、また4連戦とかあるわけですが、

ここはひたすらだるいです。

ホント続きが早く読みたい人からすれば結構なストレスですね。

で、その早く読みたい話のほうも、えーっ!?みたいな終わり方。

バッドではないかもしれませんが、少なくともハッピーエンドではない終わり方。

しかも、結構謎が残ったままなんですが…

ある程度提示して、プレイヤーに考えさせるとかそういうレベルじゃなくて

投げっぱなしに近い部分すらあります。


てか、全体的に言えることはみんな死にすぎです。

読めてた展開ではありましたが、

それでもことごとく死んでしまうとちょっと…


そういや、タイトルからサブエピソードにいけるんですが、これまた微妙で;;

時系列はそれぞれ違い、物語自体にも特に影響はなし。

かといってギャグに走るわけでもなく、う〜ん。

まぁ由良がちょっと見れたのが唯一良かったところでしょうか。



総評 38⁄50

プレイ時間は11〜14時間ぐらい。

「ヒーローになりたかった人達へ」という文句に惹かれたわけですが、

う〜ん、なりそこねといったところでしょうか。


ヒーローっぽさが少ない云々は置いておいても、

世界観とか物語の方向性は悪くは無かったと思うんですよ。

でもなんていうか、途中の戦闘が多すぎてだるくなってしまったり、

あと最後まで意味不明な部分が多く残ってしまうところなどのマイナス部分が目立ちすぎるんですよね。

ホントあんた結局なんだったの?(詠美とか刑事さんとか保健室の人とか(ネタバレ反転))とか

その後どうなったの?(由良とか坂本&暁美とか)とかね。

そういう多くの不満点を補われていれば、名作にもなり得ただろうにと俺は思いますね。

というか、そういうのを補ってもう一回出してくれることを俺は望みます。

途中が結構面白かっただけにホント残念で…

まぁ声優はわりとアニメとか見ていれば聞いたことのある人が多いんで、そこが売り…かな?


最後に一言:由良ルートがあるIFシナリオファンディスクを出してください(切実に


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