セーブ数は64個+クイックセーブも64個。
オートセーブはクイックのセーブスロットを使用して記録されます。
環境設定での不満は特になし。
正直システムに関してはPC版の追憶よりもだいぶ見やすくなっていたと思います。
EDも飛ばせるようになってましたし。
ただ、バグもいくつかあるよう。
相当の長さのある作品なので、メディアインストールは可能な限り行なった方がいいと思うのですが、
プレイ中にPSPをスリープモードにするとそのインストールデータの情報が消えてしまったり、
人によってはフリーズ現象があったり、その他調べると細かいものがいくつか。
前者はやめるときは電源を切るorPSP自体のメニューに戻ってからスリープする、
後者はフリーズ箇所でRボタンで強制スキップするとどうにかなるらしいのですが、
とにかくその点に関しては非常に残念。
あとクリアするとそのキャラがタイトル画面の家の周りに表示されるっていうのもなくなってて少し残念でした。
ボーカル曲合わせて26曲。
全体的にゆったりとした曲が多め。
PC版のタイトル画面で流れてたPrologueが使われなくなっていますが、
一応ジュークボックスでは聞くことが出来るようになっています。
やってて鼻歌を歌いたくなるようないい曲が多いのですが、その中で1曲選ぶとしたら「夏の情景」。
あらすじ
家族の温もりを知らず、
世間の冷たい風にあたってきて、少しばかり排他的に育った・・・
そんな主人公、沢村司が、路地裏で倒れているところを助けた女の子、春花。
司の提唱するするところの「最も関わり合いになってはなってはならない」タイプ
だが司は、その少女・・・・・・春花と同居生活をするはめになってしまう。
それをきっかけに、司の周りに集まる問題ありげな人々が集まってくる。
春花と二人で生活を始めた矢先に押しかけてきた謎の男、寛。
温かい家族を求める流浪の少女、末莉。
アパートの大破により大家から追い出された司の前で、橋から落ちかけていた、真純。
一軒の温かそうな古い一戸建てを見つけた一行に、家の所有権を主張する青葉。
司のかつての同級生で街の便利屋さんを生業とする、準。
彼等の共通点は・・・・・・家族の欠落。
やがてこの集団は、余儀なく共同生活を強いられていく。
主人公とヒロインたちは、真の家族を見つけることができるのだろうか!?
以上OHPより。
テンポのいいテキストによるギャグ有、シリアス有、泣き有の作品。
ええ、文句なしにおもしろかったですとも。
各人みんな何かしらの問題を抱えていて、それを解決していくことになるのですが
なにせ全員が何かしらを抱えているために何をするにも一波乱。
ただ、それに決着がついたときにはグッと来るものがありました。
俺個人としては特に準ルートには盛大にやられました。
終わり方としては、真純ルートや準ルートのような終わり方が良かったですね。
もっとも真純ルートはご都合主義感が多少ありますが、でもやっぱ最後はああいう感じであって欲しいですね。
PS2に移植された際に追加された景ルートはやったことがなかったのですが、
バッドエンドからスタートしたからこそというシナリオでなかなかお気に入りでした。
終わり方はコメディー風で景ルートだからこそオーケーなノリのエンディングでしたが、
それでもシナリオとしてはかなり良いものだったと思います。
そういやたまに来る長文が画面したらせり上がって来る演出には笑いました。
PCにはなかったけどもこれはいい演出。
プレイ時間は28時間15分。
うち10時間ぐらいは共通ルートというびっくりするような長編作品。
しかしその長時間を飽きずに読ませるシナリオを持っているのがこの作品。
ギャグ満載の前半から崩壊、そしてシリアスへと持っていくテキストは秀逸。
PSPでは新規追加CGということで、PCの方で違和感たっぷりだった所(寛のアレとか)などに追加されており
改善されているのもプラス評価ですね。
全キャラにキャラに一癖あるのでそれが合うか合ないかというのがあるかもしれませんが、
それでも多くのやったことの無い人に是非勧めたいと思える作品でした。
モチロンPC版で過去にやったことがある人も、自分のようにもう一度思い出しながらプレイしてみても十分に楽しめると思います。
最後に一言:留守電には是非寛ボイスを!