ef - the latter tale.

発売日:2008/5/30


システム

セーブ数はクイック9、オート1を含めて計100個

口パクやらバッグログでBGMやシーンまで戻ってくれるなどの演出面のすごさは健在です。

ただなんか、タイトルからロード画面に入ったときはいいんですが、

本編のプレイ中にロード画面に入るとなぜかたまーにタイトルに戻されてしまうという現象が起きたときには閉口しましたが

長らくセーブしてないときにやられたときなんかは

まさに鬼ーっ悪魔ーっ火村ーっという感じでした。

オフィシャルで認証してサポート入ってもパッチは出てませんし、一体なんなんでしょうね



音楽

音楽鑑賞には40曲+OPとEDがそれぞれボーカル曲で全部で42曲。

1曲はfirstのアレンジがあったけど、あとは全部新曲っていうのには軽く驚かされましたね。

今回は久瀬さんのお話があるということで(?)、バイオリンの曲も多め。

お気に入りは改めて聞いてみたら10曲程度出てきちゃってどうしようかと思ったんですが、

無理やりしぼるなら「The beautiful one is here」と「The last performance」と「First step that realizes dream」の3曲ですかね。



シナリオ

3章は千尋のお話、4章はミズキ(というか久瀬さん)のお話、

最後は前編から引っ張っており多分多くの人が一番気になっているであろう優子と夕のお話。

4章からは物語の核心の部分に入り始めるためか

選択肢もなくなり本当に「物語を読む」という感じでよかったですね。


話のほうですが、まず3章に関しては千尋がもつある障害という設定を上手く活かした話だったと思います。

リセットしてからリスタート。

蓮治の決断の覚悟には素晴らしいの一言。


4章はそこ自体では解決せずに、最後にまた戻ってきて完結します。

この話はネタバレなしでどうやって語ればいいんだと悩みつつ書いているわけですが、

まぁなんでしょうね、某作品での言葉を借りるならば、

『在りたいように在るのはとても難しい』

というようなお話でしょうかね。

しかしミズキだからこそそれに向き合うことができたのではないかなぁと。

ごめん、これ以上書くとネタバレになりそうなので・・・


そして5章。

5章は途中までは全く問題なかったんですが、

あるところから一気にえーっなにその展開は・・・・っていう流れへ。

多分その時の俺はこんな顔→( ゚д゚)をしたんじゃないかと。

その設定はいらないだろって本気で思いましたわ。

どう見ても減点要素。

(以下数行ほどネタバレ反転)firstのほうにも出来てた紙飛行がまさかあんなに重い存在だとは・・・

せめて、雨宮兄のほうに語らせるとかさして欲しかったですね。

本人がしかも笑顔でとか見てるこっちの精神へのダメージが凄まじいです。

しかもその件に関しての結末があれですよ。

お金だけ残して自分は火を放って自殺。

もうなんとも後味の悪い・・・

その後も結局救われずに進んで行き、あれが起きるわけですね。

なんかもう感動ではなくて純粋な悲しさで泣きそうでしたよ。


とまぁここまでが過去回想で、このあとは4章の続きと物語自体の終焉。

最後は当然といえば当然なんですがハッピーエンド。

エンディングのムービーではさすがにうるっと来ましたね。

しかし、正直メインであるはずの優子と夕話よりも、久瀬ミズキルートのほうが良くできていたような気がしますね。

なんていうか途中で負った深い傷を最後までに回復しきれなかったというか・・・



総評 34⁄50

プレイ時間は10〜13時間程度。

CGの枚数といい、システムといい、アニメのようなムービーのきれいさといい

気合の入り方が伝わってくる作品でした。


優子編でのまさかの展開に軽く鬱になりましたが、

全体的に見ると、話自体はかなりよくできていると思います。

どの章にもちゃんとテーマがあって、それに沿って進んでいく。

そして最後は一応すっきり終わる。

人によっては途中の鬱展開で傷つきすぎるとその後の流れと相まって雪崩式に落ちていくとは思いますが、

ミズキ編がなかなか良かったことや上記の話以外の部分を考慮してまぁ良作という評価。


まぁ逆に鬱系が全然平気って人には減点部分がないので、結構楽しめるんじゃないかと思います。

そうじゃない人にも、引き込まれるお話でなかなかおもしろいので一応オススメ。


最後に一言:久瀬さんとミズキって軽くロリk(ry


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