セーブ数はオートが1、クイックが9、普通が90と数的には十分。
基本的なものは全部そろっており特に触れるところはなし。
とりあえず、この作品は演出面に金かかってるなぁという感じはしました。
あの違和感の口パクとか瞬きとかは素直にすげえなぁ思わされましたね。
あとは、音楽鑑賞にレベルメーターが付いてるのも珍しいなぁと。
なんていうんだろう、幻想的な感じ(?)の音楽がやや多め。
どれも物語の雰囲気にあってて悪くは無いんだけど、
そうかといってそんなに記憶に残るようなBGMも無かったような。
ボーカルは原田ひとみさんで「悠久の翼」
この曲はBGMとは打って変わって、ムービーのせいもあり相当印象に残ってますね。
ノリやすくて個人的には結構好きな曲。
お気に入り曲は優子とのかけあいで主に流れる「Mysteric position」
構成としては、プロローグ→一章→二章→エピローグ(後編への繋ぎ?)
プロローグとエピローグは夕と優子の対話で、一章と二章が優子の回想という感じ。(モチロン視点はそれぞれの主人公ですが)
で、さらに一章が紘とみやこがメインで、ニ章が京介と景がメインということで、所謂一本道系のシナリオ。
話し自体はありがちのラブコメというか青春というか。
まぁそこらへんは、演出とかそういうのでおもしろくなってるんでいいんですけどね。
にしても、主人公が変わるのはびっくりしましたわ。
OHPのキャラ紹介に書いてる範囲のことで語ると、
三角関係ってことは結局どれかが結ばれると一人は余ってしまうわけじゃないですか。
で、その傷心気味の一人と一章の主人公の親友と結ばれちゃうということで、えーっていう展開。
まぁでもだからこそ、リアル感が出ているという見方も出来ますが。
普通だと同じ主人公で「やり直す」事になるから、失恋とかも全部無かったことになるけど、
これはそういう部分が残して、その痛みを乗り越えていくという意味では良いのかもしれませんね。
あと、この話は後編に続くということで、所々(特に二章)に伏線が散りばめられています。
そのせいもあって、終わった後に後半はどういう話なんだろう?優子って一体何?
などという疑問、そして期待で一杯でしたね。
なので、後半への繋ぎとしてはなかなか良い働きをしたのではないかと。
プレイ時間は12〜15時間といったところ。
まぁ、とりあえずなんと言ってもOPムービーが素晴らしいですね。
はじめて見たときはこれがエロゲのOPなのか、アニメじゃないの?と思ってしまったぐらいに。
あと背景CGが壮絶に綺麗で、個人的には
某メーカーのようにCG鑑賞に背景っていう項目があってもいいような気もしました。
シナリオは名作とは行きませんが、そこそこ安定して楽しめるレベルではないかと。
オススメかどうかは現時点(2008年5月24日現在)ではまだなんとも。
というのも、この作品はFDとは違う正式な続編があることを前提に作られてるので、
評価の方も後半にどう繋がっていくかをみないと、正確に良し悪しを判断できないんですよね。
というわけで、一章、二章を振り返って、そして後半への期待をこめて、暫定的にこのような評価とさせていただきました。
最後に一言:まきいづみの出番が一言しかなかった件