セーブ数は90+オートセーブが1のクイックが9。計100個
環境設定等は基本的なメッセージや音量などから、
フォント、非アクティブ時についてまでいろいろと揃っていて、よっぽどのことがない限り困ることは無いかと。
そして今回も相変わらずムービーやら普段のプレイ時の口パクや瞬きなど演出面で感動させられますね。
この点に関しては素直にすげーとしか言いようがないです。
ちなみに瞬きはCG鑑賞モードでもバッチリ見られます。
あとPLUS+MOSAICについてですが、これは一部CGの表現の追加と18禁表現のシナリオの追加ということで。
前者はそのまま本編に組み込まれるのですが、後者は本編クリア後に個別にシナリオを選択するという仕様。
自分は最初からPLUS+MOSAICをいれてプレイしてしまったので、具体的に何処がどう変わったかの比較はしていないのですが、
少なくともなんか違和感を感じたりだとかそういうことは特になかったですね。
後者は本編クリア後にと書いてあるように、本編にはHシーンは一切追加されません。
まぁその辺については後ほど触れます。
全32曲+ボーカルが1曲。
PLUS+MOSAICを入れるとさらに4曲追加で計37曲。
落ち着いた感じの曲が多くを占めていますね。
音楽モードで聞いてみるとちゃんと覚えているわけですけども、
聞かずにふと思い出そうとすると、思い出せる曲って結構少なかったり。
確かにそこまでインパクトを残すような曲がなかったのもあるかもしれませんが、
物語に溶け込みすぎてて、音楽だけに意識することがなかったからという部分もあると思います。
お気に入りはTo the new world。
あらすじ
遠い未来の出来事。
火星付近に突如「破滅の星」と言われるエネルギー塊が出現。
地球の破滅までに残された時間は残り100年とされた。
滅亡を回避するために立案された計画は2つ。
1つは計画の実行を担う地球統一政府の設立。
もう1つは脱出のためのあらゆる困難を越えるため、遺伝子改造により新人類を作り出すフェリクス計画。
それから99年のときが流れた―
脱出計画の中心であり、史上最高の”フェリクス”シオン。
残されたわずかな時間の中、彼女はこの星で最後のときを待ちたいと言った。
そして、彼女の護衛のために統一軍から配属された青年、榛名亮。
大切な人を守るために闘ってきた青年。
この2人の出会いから物語は動き出す。
ということで、OHPには「―地球で最後の恋物語」と書かれているこの作品ですが、
正直その一言が的確すぎて他に何も言うことがなかったり。
結論から言えばなかなか楽しめました。
プレイ中にだれることはなかったですし。
ただ、表面的というかライトに感じられる部分もあったりだとか。
まぁそれが一概に欠点かというと、また少し難しいんですけどね。
とりあえず、前半は出会いの話であり地球で最後の恋物語に至るまでの話。
ちょっと極端かもしれないけども、ある意味ここまでがプロローグともいえるかも。
前半はいろいろなキャラが出てくるのですが、
他のキャラクターについての深い描写って言うものがそんなにないんですよね。
それでいて結構目まぐるしく進んでいくのでそういう意味でもやっぱりプロローグかなと。
後半は本当に謳い文句のとおりなんですよ。
亮とシオンの物語。
良くも悪くも綺麗であり続けた終末のお話。
欲を言えばeden―楽園としての2人だけの世界を過去の話とかを交えて深く掘り下げていって欲しかったなぁとも思ったりしましたが。
スッキリと終わっていてそれはそれでいいと思うのですが、
もうちょっと突っ込んだ話を展開してくれてもよかったかなとも思います。
てか前半と後半の間のホワイトバックにビビッたのは俺だけでしょうか。
えっ、もしかしてこれで終わり?エンディング!?みたいな。
PLUS+MOSAICの追加シナリオについては話自体は悪くなくてそれどころか結構楽しめるものなんですよね。
ただ、話の長さが値段相応といいますか。
一人あたり20〜30分というのはどうしても短すぎという感想を抱かざるを得ないというか。
しかも時系列が当然ながら本編の途中なので、それを最後にやるとすごい中途半端な感じが残るんですよね。
どうせならクリア後に個別に選ぶという形ではなく本編にそのまま組み込んでしまえばよかったのになぁと思います。
そうしてしまえばこんな変に不満を感じずにすんだのかなと。
シオンや真夜あたりはそのまま本編に差し込んでも問題なさそうな構成でしたし。
蛇足とは言いません。
なんだかんだでニヤニヤさせてもらったりとシナリオはなかなかよかったので。
ただ、この形式ならば中途半端さを感じなくてすむ分、なくてもよかったとも言えなくもないです。
プレイ時間は本編が8〜11時間程度でPLUS+MOSAICが一人あたり20〜30分の合計2時間弱。
シナリオ自体は少し悲しい恋のお話ということですが、
そこまで壮大な物語というわけでもなく伏線が秀逸だったというわけでもないです。
ただ、OPムービーから始まり細かい演出や音楽、そういうものが上手くに合わさって、
ノベルゲーというよりはもはやちょっとしたアニメの映画を見ているような感じにさせてくれたのは見事でした。
シナリオの部分でべた褒めしたわけでもないのに、点数は結構高めなわけですけども、
シナリオだけでなくいろんな演出よって作られたこの作品の世界観全体で初めてこの評価。
たぶんどれしらが欠けても点数は減ってしまうと思います。
PLUS+MOSAICは正直この形式で出すのであれば、
もう少し価格が張ってでもいいからボリュームが欲しかったですね。
惜しいなぁとは思いましたがはありますが、雰囲気を壊すことはなかったですし、
短いながらも楽しめたことは事実ですので結果若干のマイナス程度という感じかな。
本編に入れてしまえば知らぬが仏じゃないですけども短さなんか分からないですし、
プラマイ0にはなったと思うのですが。
シナリオに関しては個人的にはあれで相当楽しめましたけども、まぁ賛否両論だと思います。
ただ、演出的な部分ではこれを超えるようなものはそうそうないと思うので、そういう風に全体的に見ると結構素敵な作品だと思います。
最後に一言:シオンの添い寝要求は反則