機械仕掛けのイヴ 〜Dea Ex Machina〜

発売日:2006/9/22


システム

セーブ数は50個。

 

環境設定は音声、ウィンドウ、メッセージスピード、クイックモード(見たことのあるシーンスキップ)など

一応プレイする上で最低限あってほしいものは揃っているようですね。

また、ボタンにカーソルを置いておくとそのボタンのヘルプが出るのはプラス評価。

ただ個人的にはクイックモードが慣れて無さ過ぎてちょっと使いづらかったような気はしますが。

あくまで個人的な感想ですが、既読スキップであったら嬉しかったかなと。

 

そしてセールスポイントというべきカードによる戦闘と淫具の開発ですが、

実際に遊んでみると予想以上に良くできているんですよね、これ。

バトルの方は手札5枚によるカードジャンケン(某限定ジャ○ケンにちょっと近い)で、

ただし、同じグーやチョキでもそれぞれ1〜20までの強さがあり完全なあいこということはわりと少なめ。

で、負けたほうがカードの強さとキャラ自体の強さから計算された相応のダメージを受けてHPが0になったら負けと。

正直、説明されただけじゃなんかめんどくさそうだし、よう分からんという感じなのですが、

やってみると結構ハマってしまったりします。

ちなみに、一度勝利した戦闘はEXITからスキップ可能。

 

淫具開発のほうは周を重ねるごとにだんだん面倒になったりするのですが、

秘石の色、技術値、設備値、アシストとかいろいろな要素が絡んできて、

こちらもなかなか良くできているなぁと思わずにはいられないですね。

 

あっ、あとそういえば修正パッチは必ず当てたほうがいいらしいです。

俺は言われるがままに当てちゃったんで、当てないとどうなるのかはよく分からないのですが、

ファムの追加トゥルーを見るためにもぜひとも当てたほうがいいと思います。



音楽

曲数は43曲でうち1曲はボーカル曲。

どれも大体満遍なく使われてて、またシーンにそぐわないような曲も無く。

まぁ普通にプレイしていると一臣の戦闘テーマがあまり流れなくなる傾向にあるのはご愛嬌(ぇ

個人的にはI am Famが大好きですね。

あとはDea Ex Macinaバトルアレンジですかね。

とあるバトル限定でしか聞けないこの曲。

ミュージックモードでも一見存在しないように見えるのですが、

NO.42を聞いているときに上のボタンから次の曲へ進むと、表示上には存在しないこのバトルアレンジが聞けたりしちゃいます。(たぶん要修正パッチ)

そして、忘れちゃいけないのがDea Ex Macina。

全てクリアしたあとに歌詞を見ながら聞くと結構心に響くものがあります。



シナリオ

様々な技術産業で世界シェアNO.1を誇る企業『SHE』社。

近年不穏な動きを見せるこのSHEを嫌った主人公・井深雅也はSHEを逃亡、

幼馴染の樹里が所属するM.C.社へと向かいSHE打倒を決意。

しかし天下のSHEを下すことは容易ではないのだが、

そのため手段として選ばれたのは、SHEの創設者にして元社長の本間宗一郎が残した

ロストテクノロジーといわれるものを利用した淫具開発。

SHE警備部との戦いも熾烈を極める中、果たして雅也たちは――。

 

といったところですか。

一言で言うと何でしょう…。

いや、一言では言い表すのはちょっと難しいですね。

ただ一つ言える事は、

 

非常におもしろかった!そして熱かったです!

 

特にオーバーロードの2人(ティエラ、ファム)のシナリオの終盤は相当なもの。

機械と人間の関係や意思を持つ機械とは何かというような結構シリアスな話でして、

考えさせられる部分もあったりします。

エンディングの方もなかなかしっかりと主張のあるものとなっていますし。

と、同時に終盤の戦いはそれこそアニメ化して欲しいなと思ってしまうぐらいで

なかなかのめり込ませてくれましたね。

いやー、すばらしい燃え展開でした。

 

 

また、Hシーンも面白いっていうとちょっと変かもしれませんけど結構楽しめましたね。

個人的にはミノリアール、ニテンイチリュウのHシーンまでのやり取りがすごく好きで、

全員のルートでこのシーンだけは飛ばさずに見てしまったり。

てか、淫具の種類と機能の多彩さは素直に感動させられます。

このアイディアを出した方々の想像力とユーモアさにはホント感心しますね。

 

 

ただシナリオでちょっと気になったのは、樹里ルートはイリアルート?と思ってしまうぐらい樹里の見せ場が少なかったこと。

物語の軸としてはぶれていないし面白かったのですが、

「樹里ルート」としてみるとやや残念かなぁとね。

まぁイリヤルートとして見てしまえば特に言うことはなしなんですけどね。

 

 

あと、ちなみに九音エンドは最後に回さないほうがいいというの個人的な見解。

ハッピーエンドで最後を飾りたい人は特にね。

九音はそのカッコよさから好感度が上がって、最後に九音エンドをっ!なんて考えていると……うん…。



総評 46⁄50

プレイ時間はレベル引継ぎモードで開始したため、

そのモードで開始するための準備時間も合わせて35時間〜38時間。

 

とにかく非常に良くできていたの一言に限りますね。

シナリオ、エロ、音楽、ゲーム性と全て兼ね揃えていると言ってもいいのではないかと。

まぁ残念なのは、プレイ時間をかなり必要とすることと、

似たようなことですが、1週目の引継ぎなしででクリアしようとすると相当厳しいことですか。

逆に言えば、時間さえあれば是非オススメな作品というわけなんですけどね。

 

あと、やや忘れがちかもしれませんが、クリア後にはファムの追加トゥルーを見るのをお忘れなく。(スタート→モード選択→ファム追加トゥルーを選択)

完全におまけ的な位置づけですが、

かなりバカ(褒めてます)な感じですし、例の曲も聞けますし、いいこと尽くめです。 

 

個人的には久々にいい作品に出会えて幸せでした。

人間と機械みたいなテーマが好きな方はどうぞ。


最後に一言:ま、雅也さん…そのエプロンはもしかして…。@樹里エンド


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