セーブ数は100個+クイックとオートがそれぞれ1つずつの計102個。
システム面で困ったことは特になかったです。
シナリオも一度クリアしてしまえば、ゲームを始める→シナリオ選択→シーン選択→カット選択と
また見たいところをある程度絞ってプレイできますし。
必要だったかと言われると微妙ですけども、カット選択でそれぞれの選択肢にポインタを合わせると、
ごく簡単なあらすじと「選択肢あり」の情報が表示されるなんてのも悪くない機能じゃないかと。
戦闘システムはなんともコメントしがたいものがありますが、
変に慣れが必要なアクションとかにしなかった点は正解じゃないかと。
戦闘エフェクトはなかなか良かったとおもいます。
ただ、2回目以降は戦闘自体を飛ばせるとかの処置があるとなおよろし。
まぁ残念ながら付いていないので、終盤等の面倒なときはエフェクトOFFでctrl押しっぱというのが代用手段(?)
BGM27曲+ボーカル曲が3曲。
しかし残念ながらボーカル曲は音楽モードじゃ聞けませんし、ムービー鑑賞モードも存在しないので、
どうやらシングルを買えということらしいです…
曲は日常で使われるものもあれば、重い雰囲気なものもあれば、戦いという感じのものがあり。
最後の戦い等で流れる「麒麟」は出だしが壮大な感じでおぉっと思ってしまったり。
あとは「執事と黒子」なんかは上とは正反対の曲ですが、あのバカっぷりが頭に浮かんできて結構好きですね。
そんなわけでお気に入りはその2曲。
あらすじは、
ガラスの中の記憶、揺れる緑、彷徨う瞳。 記憶は人格を作り、人格は記憶を積み重ねて成長していく。 ――失ったのは、ひとときの夏―― どこかに置いてきた何かを見つけた時、 人はもう一人の自分をそこに見つけ、 水たまりに写る空、ひとしずくの涙、ざわめく胸。 小さな唇、ささやく声。 そして自分が何者であるかという事に気づく。 ――この世界は綺麗だね―― どこかに忘れてきた記憶、そこに封じられた想い…… 一人一人の想いは届く事無く、 届かぬと知った時、お互いが解り合える。 優しい香り、柔らかな温もり、守られた眠り。 そっと抱きしめる時間、あどけない微笑み。 全ては、たった一つの願いの為に。 ――ここで……待ってるね―― あなたのすべてが、一片の想い出と共に―― 佇む私を、見守ってくれている、から……。
ということですが、多分まぁプレイする前に読んでも興味は引かれたとしてもあらすじとしてはよく分からないでしょう。
どちらかといえばこれはプレイ後読んだ方が意味が分かるようになるのでおもしろいのかもしれませんね。
物語はTier0〜3という分け方のものとで展開して行き、
1が日常、2が崩壊と戦い、0が種明かし、3が種明かしの続きと終焉という事になってます。
話の構成と展開の仕方、そしてタイトル名の付け方までよく考えられているなぁ感じさせられまして、
かなりよくできていると思いますね。
戦闘描写もこういうのが好きな俺としては飽きを感じることなく楽しみながらプレイできました。
ただ、いくつかあるプレイヤー自身が参加する戦闘に関しては必要があったのかという意味では果たして…という所はありますし、
物語の方が早く読みたくて仕方が無い人にとってはもどかしさを感じるところがあるかもしれません。
正直個別ルート入るときは面倒でしたし。
あとTier2からは崩壊後ということでいろいろと起きてくるのですが、
その際急に新しい世界観を説明され、それを取り入れたこと前提でまたどんどんと新しいことが説明されていくので、
ちゃんと理解していかないと混乱することになります。
しかもTier2は話自体が長く、さらに戦闘描写がちょいちょい入ってくるので、
やってるうちになんだか忘れてきちゃったりだなんてこともあります。
俺のことです、はい;;
そして個別ルートについては、あえてここから個別ルートを持ってくる辺りでまた上手いなぁと思わされたのですが、
それはさておき、なんでしょうねこのあっさり感。
一応AR自体は完結した後なのでおまけ的な感じになっちゃたのでしょうか。
始めた当初からお気に入りな娘なんかいた人にとって、これは凹みます。
かくいう俺も、拳さんよろしく凛ちゅわ〜んな感じだったのですが、あっけなさ過ぎてびっくりしましたわ。
個別の直前までは都さん壊れすぎてたりだとかで結構おもしろかったのですが、本当に個別だけが残念です。
プレイ時間は14〜17時間程度。
途中で飽きを感じることもなく、純粋に楽しませてもらいなかなか満足です。
1章が普通の日常だったのに対して、2章では萌えは消え失せ燃え展開になり
なんだかもう少年誌にあるような話(ex.ブ○ーチとか)みたいになってますが、
そういうのが嫌いでは無いなら楽しめると思います。
てかそういう話のせいなのか、全体的に男性キャラがいい味出してましたね。
拳さんなんかギャグ方面でもシリアス方面でも共にとても素敵でした。
しかし唯一個別がとても残念な感じだったわけでして、是非ともイチャイチャなファンディスクを出して欲しいところです。
まぁでも発売から2年経った今でもつみれ以外はFD的なものに出ていないことを考えると…
ちなみにこのお話は水夏の前の物語ということですが、
別にわざわざ水夏をやり直したり、あっちをプレイしていないからこの話が分からないということはなく、
むしろ繋がりは期待せずに別物として考えた方がいいかもしれません。
確かに水夏と繋がっていることをほのめかす部分は少しありましたが、それ以上の関係はありませんでしたし。
そんな感じで、燃え展開が好きな人はオススメですかね。
また、そうでは無い人も話自体はなかなか良くできているので、無難に楽しめると思います。
最後に一言:モモンガモン、モモンガモン…。都さん落ち着いて!